高齢者親子だけではない、単身者への空き家予備軍の支援

空き家予備軍という言葉を私たちはよく使います。その対策は空き家になった時、子供たちが困らないように、地域が困らないように、住まいを明確にして、早い判断と対応ができるよう準備をしておくよう長年、声をあげお伝えをしてきています。

親も子も安心したいのです

ここ数年は、自治体や地域でのセミナーや勉強会、個人相談での指導など。主に高齢の親御さんを持つ50代からのミドルシニア、また高齢者大学での勉強会で暮らしの整理と住まいの終活。親子ほどの年の差世代ですので、どちらの気持ちも言い分もあるわけです。親が片付けをしてくれない、子が帰ってこないし話を聞いてくれない、捨てられないなどでしょうか。どちらも目的は一つ・・安心した暮らしなのですけれどもね。

対策は親と子だけではない

相談者やセミナー参加者には、単身の高齢者やお子さんがいらっしゃらない高齢ご夫婦もいらっしゃいます。見落としがちですが、総務省統計調査では高齢者夫婦と単身者における持ち家に対し、子供のいない世帯が全国で約一割占めます。都市により違いがありますが、遠距離に暮らす子供を持つ高齢者宅と同等の数字になります。また私の住む広島県においても同じような数字です。

単身者・子供のいない高齢者世帯へも対応を

シニアの整理の講座やエンディングノートの講座では、必ず空き家問題を盛り込みます。するとシングルの方があとから質問にいらっしゃいます。どのような対策を取ればよいのかです。              半面、とてもシンプルに身軽にまたお二人の人生を楽しみながら暮らしている方も多いです。       ただ、そうではなく片付けられなくてモノに囲まれて日々の暮らしがやっとという方、高齢のお母さんが高齢の単身息子さんに住まいを任せることへ心配して参加されるケースなど、があります。

親子対策以上に慎重に真摯に、人生棚卸しと安心の整理つまり、エンディングノートや意思表示と信頼できる人への伝える整理が必要です。地域との関りと親子のコミュニケーションと併せて早急に対策・支援が必要ですね。

この数字が、空き家へと変わっていった際に不明空き家また危険空き家とならないよう、伝える整理の確実性が重要です。と同時に私の勉強会でももっと取り上げていく事案であると考えています。