「空き家になる 子供達に責められる どうしよう」

ある空き家相談にて

こんなにたくさんの悩み言葉を発していらっしゃる男性に出会いました

●子どもたちに負担をかけられない。●わりと良い場所に大きな家に住んでいる。●でも田舎のまち。●子供達は全員都会に住んでいる。●帰っては来ない。●こんな田舎町じゃあ売れもせんでしょうねえ。●どうして空き家に税金をかけるのか。●どうせ放っておいて潰れる物に費用をかけられない。●でもキチンとしておきたい。●子供が「どうせ俺たちはこの家は要らないんだから父さんがちゃんとしておいてくれよ」という。●相続はどうしたらいいのか。●爺さんの代から住んだ家が終わるのか。●空き家になったら市が引き取ってくれるんじゃないのか。●いったい国はどう思っているのか。●何とかしておいてくれと子供にいつも責められる。こんな田舎じゃあ発展もなくどうしようも出来ない。これから空き家対策はどうなっていくのか。・・・・・・・・・・・・・。

思い出せる言葉だけでこんな感じです。皆さんも思い当たる感情ではありませんか。

市町は空き家空き地の物納はしていません。ましてや空き家になるのは行政のせいでもありません。矛先が自治体や行政に向いてきました。

しかし、この相談者は、まだ空き家所有者ではなく現在居住中です。

 

このように空き家への不安や家庭内の感情で、どうしていいのかわからない方が増えています。

今この方にできる事は、まず話し合いです。子供に責められるのではなく、子供達をこの家で育ててきた自信と誇りを持ち、家族で方向性を見出すことです。

この場合、責任は親だけではありません。その目標に向かい家族で動きをしていくことではないでしょうか。 売却の意思を固めたのであればゆくゆくのために、家財の見直しをしておくことは必須です。これは親だけではありません。子供が置いて出た物は子供の責任。売却の際に大きなチャンスとなるでしょう。売却の際の必要事項、所有者は誰なのか、名義変更、相続は済んでいるのか、境界確定を再度確認する必要があります。

 

いずれにせよ、自治体や行政に矛先を向けるよりもまず、親族で方向性を見出すことも大事です。